2013年6月4日火曜日

林檎の花と死刑囚

先日,仕事で青森県の五所川原に行ってきました。
ちょうど,林檎の花が満開で,晴れた岩木山をバックにとてもきれいでした。


詳しくいうと五所川原は津軽平野で津軽米の産地,林檎の産地は板柳という町が中心です。
板柳は最近では先ごろ引退した高見盛の出身地で有名ですが,
もうひとつ少年時に犯した「連続ピストル殺人事件」で死刑判決を受けた永山則夫の母親
の実家があったところです。

永山則夫は北海道網走で8人兄弟の7番目の子どもとして生まれましたが,
母親がばくちに明け暮れる夫に愛想を尽かして,板柳に帰ってしまうのですが,
汽車賃がないという理由で永山則夫ら4人の子どもだけを網走に残していってしまいます。

残された永山則夫たちは,ごみ箱をあさったりして極貧の生活をして命をつなぎます。
やがて永山則夫たちは行政の通報で板柳の母親のもとに引き取られ地元の中学を卒業します。

永山則夫のその後については,Wikipedeaでご覧になってください。


 私は,美しい5月の板柳で,少年の永山則夫がどのような気持ちで林檎の花や
青く聳える岩木山を眺めたんだろうと考えてしまいました。

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